みなさんこんにちは。
今回は、東武大師線についてみていきます!
東武大師線とは
東武大師線は、西新井駅と大師前駅の間を結ぶ1.0kmの路線です。途中駅はありません。
西新井駅は、東武鉄道の主要駅の1つです。特急を除くすべての種別の列車が停車します。
大師前駅は、西新井大師の最寄駅となっています。
東武大師線の歴史
1931年12月20日、東武大師線は東武西板線として開業しました。
当初は西新井駅と東上本線の上板橋駅を結ぶ予定だったため、西板線と名付けられた模様です。
しかし結局、大師前~上板橋間で鉄道が走ることはなく、1947年5月21日に大師線へと路線名が変更されています。
あくまで筆者の想像ですが、もし西板線が全線開業していたとすると、以下の【図1】のようなルートになっていたのではないでしょうか。
大師前駅の改札はどこにある?
大師前駅には改札がありません。
ではどのように列車に乗れば良いのでしょうか?
答えは、改札を通らずに列車に乗る です。
「そんなの無賃乗車じゃないか!」と思ったそこのあなた、これからカラクリを説明します。
なぜ大師前駅に改札がないかというと、西新井駅に改札が設置されているからです。
わかりにくいと思うので、実際に乗車する際のパターンについてみていきましょう。
①大師前駅から乗車する場合
西新井駅に到着してから、本来大師前駅にあるべき大師線用の改札を通ります。この改札を通ることで大師前駅から入場したという扱いになります。西新井駅で下車する場合は、西新井駅の一般の改札を通り、他の駅まで行く場合はそのまま伊勢崎線のホームへと向かいます。
②西新井駅から乗車する場合
西新井駅の一般の改札を通り、その後すぐに大師線用の改札を通ります。この改札を通ることで大師前駅を出場したという扱いになるので、切符は改札機に吸い取られますが問題はありません。
③その他の駅から乗車する場合
伊勢崎線のホームから大師線のホームへと向かう途中にある大師線用の改札を通ります。②の際と同様、切符はここで回収されますが問題はありません。
仕組みをご理解いただけましたでしょうか?
個人的にはなかなか面白い仕組みだと感じます。
大師前駅に改札を置かないメリットとデメリット
メリット
やはり人件費を削減できることが大きなメリットでしょう。
もし大師前駅に改札を置くとすると、駅員も配置しなくてはならないことになります。
駅員1人の人件費を削減できることは、鉄道会社にとって嬉しいことだと思います。
デメリット
あまり大きなデメリットはないと思いますが、強いて言うならば、初めて訪れる人にとってはこの仕組みはわかりにくいのではないでしょうか…
そもそも路線距離の短い路線でしか導入できない方式なので、あまり見かけないですよね。
ちなみにこれと似たような仕組みを導入しているのは、名鉄築港線・JR西日本和田岬線・阪神武庫川線くらいだそうです。
まとめ
東武大師線の面白さを実感していただけましたでしょうか?
ぜひみなさんも東武大師線に乗ってみてください!
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